2023年6月4日マチネライブ JR東日本四季劇場[秋]
半年ぶりにミュージカル観劇。ユゴーの原作をディズニーがアニメ化したものを土台に、ディズニーが製作したものを劇団四季が国内上演している。
ディズニーのアニメ版は視聴済みで、ユゴーの原作は未読、という状態で臨んだ。
アニメ版とかなり違う印象を受けたのがフロローとフィーバス。
フロローはプロローグで設定に肉付けがされより深いキャラに、フィーバスはアニメ版では善意ある正義人だったが、こちらはどちらかというと自由人風。
ラストもアニメとは大きく異なり驚いたが、なんとなくユゴーならこんな締め方をしそうだなと感じられた。
それだけでなく、アニメはファミリー向けに編集されたんだなぁと思うほどに、このミュージカルは大人向けだ。
(上演場所の四季劇場[秋]にはおなじく[春]もあり、こちらではアナと雪の女王も上演中。こちらはファミリーが大勢押しかけていた。)
アニメ版では一番心に残ったのはフロローのHellfireだった。
ミュージカル版でも同場面が痛烈な印象を受けたが、カジモド、エスメラルダ…切りがないが切々とした心情を歌うシーンが多く、心に刻まれる。トプシー・ターヴィーデイ、らんちき祭りは意外とあっさりした感。
カジモド役の飯田達郎さんは、もうカジモド=飯田さんでしょというくらいの入れ込みようでとても素晴らしかった。
全体の完成度も大変高く、オペラ座の怪人と同じくらい感極まった。再演が来たらもう一度観に行きたい。