2024年1月8日マチネライブ JR東日本四季劇場[秋]
元々オズの魔法使いを読んだことがなかったので初演じはスルーした演目だったが好評のようだったので今回の再演を初観劇。チケットを取るのにかなり苦労した。
ボームの原作を読み、1939年の映画を観て元の話は掴んだ。しかし原作のアナザーストーリーと言われる本作の話はほぼ前知識なしで臨んだ。
女性ダブル主人公の友情というメインストーリーはなかなか珍しいように思う。そして原作を知っているとかなり衝撃的な展開。ウィキッドを知ってしまうと、オズの原作はもうそのまま受け入れられなくなってしまう。
女性主人公二人とネッサの歌唱が安定して素晴らしかった。一方でフィエロ役が限界いっぱいの様子で、デュエットとなると差が顕著となってしまい気の毒なくらいだった。オズ役もその役柄のせいか(原作ではただの能無しだったが今作ではかなり悪辣)、歌唱でも小物感だけが残った。
曲はグリンダ、エルファバ共に名ナンバーもあってライブでの聴かせどころは多かったとは思うものの、それほどずっとあとまで心に残るフレーズはなかった。何度か聴くと違ってくるのかもしれない。
演出もそれほど凝ったものはなくオーソドックスな印象。