音楽鑑賞の記録

ほぼクラシックのcd鑑賞記録です。

ブルックナー 交響曲第4番  ルドルフ・ケンペ/ ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1976年)

ATKSA1001(Altus X TOWER RECORDS)1976年1月18-21日 セッション録音

ケンペは1976年5月12日、65歳で亡くなっており、この録音は恐らく正規商業録音の最後に当たる。

この演奏は以前にサブスク配信で聴いたことがあったがそのときは特に印象に残らなかった。

しかし、この2020年リマスターによるAltusのSACDの音質が良いというのをちらほら見かけていたので入手したもの。19:30/14:29/10:18/20:49。abruckner.comによれば1878/80 Version (1880 with Bruckner's 1886 revisions) - Ed. Leopold Nowak [1953]。

録音場所はミュンヘンのビュルガーブロイケラーという旧ビアホール、倉庫。ここはヒトラーによるミュンヘン一揆の発生場所でもあるという。1979年にこのホールは解体されたとのことで、このホール自体も最晩年の録音となるだろう。

演奏はとても解像度が高く丁寧な演奏で非常に聴きやすい。レンジがそれほど大きくなく、金管などで精度が一部落ちるところもあるがスタンダードな名盤と言われてきたことが納得できる。ケンペの早逝が惜しまれる。

ライナーノーツに、年代など一部平凡な誤植がある。