音楽鑑賞の記録

ほぼクラシックのcd鑑賞記録です。

オペラ  ワーグナー:ニーベルングの指環 コルネリウス・マイスター/バイロイト祝祭管弦楽団(2022年)

NHK FM(2022年12月12-16日放送) 2022年7月31日-8月5日ライブ録音

前夜祭と3日間の舞台祝祭劇 ニーベルングの指環 ワーグナー作曲

楽劇「ラインの黄金」2022年7月31日ライブ録音

楽劇「ワルキューレ」2022年8月1日ライブ録音

楽劇「ジークフリート」2022年8月3日ライブ録音

楽劇「神々のたそがれ」2022年8月5日ライブ録音

 

管弦楽バイロイト祝祭管弦楽団
​■指揮:コルネリウス・マイスター

​■合唱:バイロイト祝祭合唱団
​■合唱指揮:エバハルト・フリードリヒ

 

NHKFMが12月に放送してくれるバイロイト音楽祭、今年はオペラ演目すべてを放送してくれた。
この年末年始と3連休をかけてリングを聴き終えた。余裕のない身分としては、ワーグナーの大作を心ゆくまで味わう贅沢な時間を取ることが難しい。

指揮者は本来インキネンの予定が急遽交代、しかしマイスターは代役とは思えない仕上がりで、聴かせどころをしっかりかつ鮮やかに聴かせてくれた。

歌手陣も予期せぬ出来事はあったりしたもののそれを感じさせず、一部で声量不足など感じるところもあったが流石の出来だった。

しかし凄まじいのは終演後のブーイング。もはやバイロイト名物と化した感だが今回はまた格別。概ね対象は演出のバレンティン・シュワルツに対してのもののようで、確かに舞台のスチルを見ると大抵の人は酷いと感じるのではないかと思う。
しかも読み替えも相当悪質らしく、昨今のヨーロッパのオペラ演出はゲテモノ先行で話題作りという退廃した負の連鎖の気がする。

神々の黄昏だけはNHKBSで9月に映像放送があったが観る気にはならなかった。今回のラジオ放送では音に集中でき、とても良質な演奏を感じることが出来た。