TDSA208(ERATO-TOWER RECORDS Definition Series) 1972年5月録音
コルボ追悼盤としてリリースされた新リマスターのSACD。カップリングにはなぜかコルボではなく作曲者自身が指揮するデュリュフレの1958年演奏のレクイエムが収められている。
フォーレは以前から名盤として名高い演奏で、過去にもSACD化されていた。元々、清廉なイメージの演奏だったが最新リマスターのSACD化のおかげか、より透明感が増した。オルガンの鮮明度も高まったように感じる。
ボーイ・ソプラノ起用が評判だが、サン・ピエール・オ・リアン・ド・ビュル聖歌隊の合唱も素晴らしい。第3曲のサンクトゥス、第7曲のイン・パラディスムは感動的。
ライナーノーツにはこの録音にまつわる聖歌隊とコルボの興味深いエピソードも紹介されている。