BVCC34147(RCA) 1996年1月12-14日ライブ
84歳になったばかりのヴァントによるベルリン・フィル客演のブルックナーチクルスの始まり。abruckner.comによれば1878 Version Ed. Robert Haas[1935]。21:30/16:24/14:13/24:23。ヴァント十八番の一つの5番は、CDでの記録はこれが最後、映像では1998年北ドイツ放送響との演奏が最後になる。没後リリースされた前年演奏の北ドイツ放送響盤、ミュンヘン・フィル盤とも素晴らしかったが、生前リリースの本盤は正にベスト。超名演であり、何より音質と情報量が圧倒的。ブルックナーの交響曲第5番に関心のある方には、この演奏をSACDで聴く体験を是非お勧めしたい。できの良いSACDは情報量が一気に増えるのでブルックナーとマーラーには特に親和性が高く感じる。問題は巷に溢れるSACDにはできの悪いものも多いことだ。