音楽鑑賞の記録

ほぼクラシックのcd鑑賞記録です。

ベートーヴェン 交響曲第5番 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー(1966年)

KKC-2176SA(King International) 1966年4月12日ライブ録音

カラヤン&ベルリン・フィル 1966年来日公演シリーズのハイブリッドSACD

現在では考えられない規模で行われたこの年のカラヤン日本ツアー。その中でも、東京文化会館において5日間でベートーヴェン交響曲全曲演奏という凄まじい企画だ。このCDセットは各演奏日毎にまとめられている。

第5番交響曲は、第6番と序曲コリオランとともにその初日のプログラムとなっている。

7:04/9:30/4:39/8:26(拍手あり)。

音質は残念ながらあまり芳しくなく、不安定。響きも相当なデッドでなんとなく目の前に大きな箱があってその中で鳴っているような印象。

しかし演奏はかなり個性的で面白い。現在のオケの精度から言えばかなり荒っぽくミスもあるが、一方で生前はスタジオ録音でひたすら美しい彫琢を見せていたカラヤンの、ライブで重視していたものの違いを大いに感じられる。

カラヤンはこの4年前にドイツグラモフォンで全曲スタジオ録音をリリースしているのでこれとの比較が興味深い。