音楽鑑賞の記録

ほぼクラシックのcd鑑賞記録です。

モーツァルト  交響曲 第35番 K.385&第41番 K.551 リッカルド・ムーティ/東京春祭オーケストラ(2021年)

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2021年4月23日コンサート・ライブ 紀尾井ホール

ムーティモーツァルトは今までベルリン・フィルとのレクイエムのCDを聴いたことがあるだけだった。ウィーン・フィルとのニューイヤーコンサートが素晴らしかったので、実演に接する機会があるのを逃したくなく、鑑賞した。この情勢下で実現していただいたことに感謝、かつ個人的には花粉症で今まで行くことのできなかった東京春音楽祭に最終日駆け込み参加できたのも嬉しい。

ムーティは思ったよりもゆったりとしたテンポで、徐々に動作も活動的になりそれに合わせてオケも反応する。若手メンバーのオケと、活発に躍動するムーティの演奏は、雄渾で希望を感じさせるものだった。

前日には同プログラムをミューザ川崎で、19日と21日は東京文化会館マクベスを振ったムーティマクベスも参加したかった。今年はウィーン・フィルとの来日を秋に控えているが…行きたい。ヴェルディモーツァルトのレクイエムだったら何が何でも行きたい…。

 

 

 

 

 

 

 

ブルックナー 交響曲第6番 ギュンター・ヴァント/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1999年)

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PH06047(Profil) 1999年6月24日 ライブ録音

ヴァント没後にリリースされた、87歳のときのガスタイク客演ライブ。音質クリアだが全体にやや抑えめに聞こえる。17:03/16:02/9:09/15:19(拍手抜きで14:44)。abruckner.comによれば1881 Version. Ed. Leopold Nowak [1952]。ヴァント生前の正規リリースでの北ドイツ放送響との1995年ライブ録音が決定的な名演だったが、こちらは2021年時点でヴァントの同曲演奏最後のものとして、またミュンヘン・フィル盤として貴重。しかしヴァントのベクトルは両演奏ともほぼ変わらず完成しているようだ。その後SACDもシングルレイヤー盤、ハイブリッド盤とリリースされた。音質改善されているようなら聴いてみたい。

 

 

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ヒラリー・ハーン&ミッコ・フランク/フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(2019年)

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youtube 2019年5月2日 ライブ

francemusique.fr/youtubeで上がっていたものを視聴した。

ハーンは2013年のネルソンス、バーミンガム交響楽団との東京公演を聴く機会があり、とても素晴らしかったがこの演奏は更に磨きがかかっている。

ハーンはフランクとの意思疎通がしっかりできていて時折お互い笑顔を交わす。フランクは時には完全にハーンに面と向かって会話をしているかのよう。ハーンは技巧的にも卓越した余裕を見せ、特にフランクの巧みなデュナーミクが絶妙にかっこいい。この曲のファンにはぜひ一度聴いてほしい演奏だ。フランクの実演を聴きに行きたくなってしまった。

ブルックナー 交響曲第7番 ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(1999年)

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PH-12044(Profil)1999年4月18-21日 ライブ録音

ヴァントはこの年にブルックナーの7番の演奏記録が集中している。abruckner.comによれば1885 Original Version. Ed. Robert Haas [1944]。19:52/20:28/9:50/13:17(拍手抜きで12:15)。音質はクリアで、シャープでありながらとても美しい演奏。精度も高くティンパニも素晴らしい。惜しむらくはレンジがもう少し広ければ。ヴァントはこの後8月の音楽祭での映像、11月のベルリン・フィル客演と商業リリースがある。生前のリリースはベルリン・フィル盤のみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルックナー 交響曲第8番 ギュンター・ヴァント/NHK交響楽団(1983年)

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KKC2015( King International) 1983年12月15日ライブ録音

ヴァントのNHK響客演の最後の年のもの。15:58/15:57/26:21/24:03(拍手抜きで23:41)。同じCDに収録の1979年シューベルトと同様に、音自体はクリアだが響きが薄い。楽章間に聴衆ノイズがあるが演奏中は特に気にならない。最後は少しフラブラ気味。オケはライブの緊張感が終始出ており、ヴァントの意思に真摯に応えている。しかし全体に物足りなく特に金管は余裕がない。ティンパニが素晴らしい。ヴァントにはこの曲の名演奏が多く残されており、この演奏の4年前にケルン放送響とのスタジオ録音があり、またこの演奏の4年後には北ドイツ放送響とのライブ録音がある。晩年にもライブ録音が幾つか残っている。 これらと本演奏を較べると確かに固有の面白さはあるものの、リピートするとなると他の演奏に行ってしまう。

 

 

ロイド=ウェバー オペラ座の怪人(2021年)

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2021年1月16日マチネライブ JR東日本四季劇場[秋]

久しぶりのミュージカル観劇。アンプを通すとはいえミュージカルでは貴重な生オケ。ほぼ毎日公演、しかも土曜は2公演と超ヘビーだと思われるが本当に手抜きがない。何千回と上演してきた中で培われた完成度は高く、更に演出などもアップデートされ、全てが素晴らしかった。会員・リピーターが多いこともあるだろうが聴衆も非常に整然としていて、分散退場も混乱なく行われた。12月のみなとみらいでは聴衆レベルに呆れたものだった。非常事態宣言下の首都でこのような素晴らしい体験ができたことに主催者・スタッフ・キャスト・観客の皆さんに感謝したい。

 

 

 

シューベルト 交響曲第9番 ギュンター・ヴァント/NHK交響楽団(1979年)

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KKC2015( King International) 1979年11月9日ライブ録音

ヴァントがNHK響へ初客演を行った演奏の一つ。プログラムはこの曲とベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番、ヘンデルのオルガン協奏曲第1番だったらしい。CD自体は1983年のブルックナー交響曲第8番とのカップリングで、共に初CD化されたもの。しかもUHQCDでマスタリングはALTUS。14:41/15:42/11:00/11:44(拍手抜きで11:16)。音自体はクリアだが響きが薄くレンジも狭く感じる。聴衆ノイズが若干ある。出だしから金管が硬くぎこちない。とにかく第1楽章はこわごわと手探りで進んでいるようだ。しかし徐々にテンポも上がりほぐれていく。ヴァントには1977年にケルン放送響とのスタジオ録音があるが、本演奏はそれとはかなり違う印象を与えられる。